A Tech Ventures 株式会社 主催のビジネス教育機関『A Entreprenuer Academy (エー・アントレププレナー・アカデミー)』では、著名な経営者・起業家・ビジネスパーソンをお呼びし、起業やキャリア戦略等に役立つコンテンツを随時配信しています。
今回は、株式会社overfrow 代表取締役 CEO の鈴木裕斗さんをスピーカーに迎え、「バーチャルオフィスだから全速力で走れる〜スタートアップ起業5年の軌跡〜」と題し、オンライントークイベントを開催しました。
当日のイベントのレポートをお届けします。
overflowのこれまでの歩み
イベントは鈴木さんの自己紹介・事業紹介に始まり、現在提供しているサービス「for Reader」「Offers」のリリースに至るまでの過程をお話しされました。
何度か事業をピボットした結果、「やりたいことをやる、と言うよりは、自分達の出来ること”Can”で出来ることをやろう」という考えに辿りつき、現在のサービスが誕生したそうです。
現在提供している「for Reader」はメディア運営を支援するサービス、「Offers」はエンジニア・デザイナー向け副業・転職マッチングサービスです。
特に「Offers」に関しては、創業メンバーもHRに対する知見が無い中、役員以外は副業メンバーを中心にサービスを作っていること自体を「自社の強み」と認識し、現在のサービス内容に繋がっていきました。
また、今後の展望として「HRのデジタル化」に向けて取り組んでいる旨、教えて頂きました。
withコロナ時代の組織戦略
続いて、こちらのスライドから始まりました。
「当社はオフィスを手放すことを決め、完全リモートワーク企業へ移行します」
創業期からリモートワークを前提とした設計をしており、その後2年間は完全にオフィスを構えていなかったそうです。現在は週に1度、任意に出社できるスペースを用意しているとのことでした。(2022年4月当時)
そもそも何故、オフィスが必要なのか? という点について、「感性」と「機能性」をキーワードに比較しながら、オフィス勤務のメリット・デメリットを教えて頂きました。オフィス勤務が悪では無いが、機能性は下がることも踏まえ、あくまでも感性のためだけに投資する、という考え方だそうです。
また、リモートワーク中心とはいえ、オフィス勤務で生まれるような「偶発的なコミュニケーション」も必要と考え、具体的にどのように取り組んでいるかも教えて頂きました。
Q&Aタイム
鈴木さんには、モデレーターや当イベント参加者からの質問にお答え頂きました。
(以下、敬称略)
参加者:「overfrow社が社内で使用している、アジェンダのテンプレや議事録のテンプレというのは、具体的にどういうものですか?」
鈴木:「全てテンプレはNotionで設定しています。ミーティング前に事前にテンプレを記入をすると、そもそもミーティングを実施しなくても良い内容だった、と気づくことが多くあります。人って言語化することに慣れていないんです。もし、組織が初期の段階でドキュメントを書く習慣が無い場合、テンプレが無くても良いので”とにかく書き出す”(言語化する)ということが大事だと思います。」
参加者:「0→1のスタートアップがやるには何から手をつければ良いですか?」
鈴木:「まずは社内で、SlackとNotionの定義の認識を合わせる所からですね。slackで長文を送るのはNGです。議論したい情報はNotionにまとめて、URLを共有してもらっています。フロー情報とストック情報は、きちんと切り分けることが大事だと思います。」
モデレーター:「なぜ、そこまでドキュメントにこだわるのでしょうか?」
鈴木:「コミュニケーション自体が会社の財産だと考えます。アイデアと実行力が競合優位性なので、その実行をする過程を資産化することが大事だと思います。」
その他にも多くの質問にお答え頂きました。
最後にこちらの質問にお答え頂いたので、ご紹介します。
モデレーター:「大学生に対するキャリア選択のアドバイスをお願いします」
鈴木:「キャリアを作る時は人的資本、社会資本、金融資本のバランスだと思います。
何よりも最初に取るべきは人的資本だと思いますし、機会と裁量が無ければ成長は無いと思います。スタートアップに行くのは良い選択だと思います。」
終わりに
今回は株式会社overfrow 代表取締役 CEOの鈴木裕斗さんにご登壇頂きました。今後も『A Entreprenuer Academy (エー・アントレププレナー・アカデミー)』では、今回の講演のように著名な経営者・起業家・ビジネスパーソンをお呼びし、起業やキャリア戦略等に役立つコンテンツを随時配信していきます。
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